国際金融のトリレンマ
①固定相場制
②金融政策の自由
③資本取引の自由
一国のマクロ経済政策において、3つのうち2つを達成すると、1つは絶対に達成できない。
変動相場制:投資家が市場で日本円を売却すると即座に為替レートが変動する。(日本は1971年から)
固定相場制:為替レートが変動しないように維持する。
(海外のヘッジファンドなどに自国通貨売りのアタックを仕掛けられる→自国通貨を買い支えるために外貨準備高を投入→(売りが売りを呼ぶ展開になると)外貨準備高が底をつく→約束の利払いや元本の返済に窮し、債務の棒引きや金利の踏み倒し→国家破産(アルゼンチン危機やアジア通貨危機など))
EUROは事実上の①固定相場制のため、②金融政策の自由は×。
日本は①固定相場制ではなく、変動相場制のため、②金融政策の自由は◯、資金移動は自由なので③資本取引の自由は◯。
《参考文献》
上念司.2014.TOEICじゃない、必要なのは経済常識を身につけることだ!.ワック株式会社