円高・円安の原因は?
貨幣数量理論
物価の上昇や下落は貨幣数量の増加や減少に比例するという理論。
リーマンショック後の大幅な円高になったこともこの理論で説明できる。リーマンショックを機に他国は大量の通貨を発行したが、日本円は品薄のままで価値が上がり、円高になった。
お金の量(マネタリーベース、資金供給量)を調整しているのが中央銀行。
物価上昇率の目標を達成するためにマネタリーベースを増加させる量的金融緩和策は、貨幣数量理論に基づいた施策である。
ワルラスの法則
『すべての市場の超過需要の和はゼロになる』
世の中には「お金」と「モノ」しかないとすると、
■お金が超過需要(品薄)、モノが超過供給(作りすぎ)の場合:デフレ(お金の価値上がる、モノの価値下がる→モノ売れない→企業業績悪化→給与減少・失業→モノ買わない→・・・デフレスパイラル)
■お金が超過供給(作りすぎ)、モノが超過需要(品薄)の場合:マイルドインフレ
■お金がさらに超過供給(作りすぎ)、モノがさらに超過需要(品薄)の場合:悪性インフレ
デフレの解消方法
①モノの生産を減らして、経済全体を縮小させる(→企業は設備を捨てる→失業者増える)。
②貨幣量を増やして、お金不足を解消する(アベノミクス)。※リーマンショック後に日銀はしなかった。
《参考文献》
上念司.2014.TOEICじゃない、必要なのは経済常識を身につけることだ!.ワック株式会社